マジラブキングダムという永遠と祈りの王国

HE★VENSさんもすなるブログというものをオタクもしてみむとするなり。と今までTwitterやリアルのオタクたちに壁打ちした(オタクたち、すまん…)主観を書き綴ってみることにした。文章をまとめることは苦手だけど、たまにはこういうのも良いかと思って。


わたしが2019年9月8日に「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」と出会い、18人の王子の光にあてられ、鳳瑛一さんという輝きにまなざされた日から3ヶ月経った。


わたしはこの2年間で、大好きだった3次元のアイドルたちが不変ではないことを知った。わたしは応援するためにあげた腕の行き場を失わせ、ちゅうぶらりんになったその腕をマイナスにもプラスにも触れさせないために、感情を注がないことに決めた。

(結果的に考えれば注がなかったわけではなく閉じ込めていただけなんじゃないかとも思うのだけど…)ちょうどその閉じ込めていた感情が行き場もなく溢れ出たあたり、永遠を見失ったわたしが劇場で見たものはまさしく、永遠と祈りの王国だった。


映画序盤。
オープニングの自己紹介ムービー。
見覚えのある東京ドームに降り立つアイドル達。
ファン達の歓声、応援。
そして大きな城に光が灯る。

 

コンサートはアイドルとファンの愛の交流の場所だ。
愛と煌めきを与えるために舞台に立つアイドルだけでは王国の象徴であるお城に光は点かない。ファンの声援(=祈り)もあわさってお互いの力を持ってしてコンサートという束の間の王国は誕生する。
この一連の流れがあまりにも美しくて、わたしは映画開始10分すこし、プリンス達18人のことなんてなんにも知らないのに、ファンとアイドルの間を巡るただただ大きな愛にあてられて涙が止まらなかった。


あの舞台に立った18人が等しくファンを愛し、ファンに愛されていることは彼らの世界に初めて触れたわたしでも理解できたけれど、その中でも一等目を引いたのがHE★VENSのリーダー 鳳瑛一さんだった。


その時は名前も知らなかった。

青いグループのセンターの人。メガネ。それだけ。


それだけなのに、MCの言葉やダンスの所作、表情から彼が応援してくれるファンと同等にHE★VENSのメンバーを愛し、慈しんでいること。メンバーもその愛に応えていること。鳳瑛一さんは6人からの愛を背にこの広いドームの真ん中に立っていることがわかった。
HE★VENSのメンバー間でのみ循環している強く深い愛に気づいてから(愛を捧げよで気づき、後半MCあたりで確信したような気がしている)もうダメだった。


過去なんてなんにもしらないのにたった数曲でこんなに死ぬ気でアイドルをやって、死ぬ気で応援しろと全身で伝えてくる人(だから"
HE★VENS"で"エンジェル"なの?!天才?!)「この人は報われなくちゃダメだ。」「愛されなくちゃダメだ」という使命感みたいな感情と、舞台からHE★VENSを照らす煌めきの海を見た時、この人は眩しそうに目を細め、HE★VENSのメンバーはそんな彼を見て慈しむみたいに微笑むんだろうなあと直感的に思った。彼らのその姿を見たい。照らす光のひとつになりたい!と。


そうしてステージは終わる。
暗転
エンドロール。
アンコール


再び幕はあがる。アンコールだから。


アンコールはそもそも演者からファンへの返礼だと考えている。
永遠が存在しないように終わらない舞台はない。けれど、一度幕が降りてしまってもあなたたちの声援があればまた夢を届けることができるよ。ほら!こんなふうに!
ファンとアイドルが相互にありがとうを伝え合う場所。アンコールってそういうものだ。


曲中、プリンス達はセンターステージで円になり、膝をついて声援へ愛を誓う。

皆を平等に写すなかで、1人カメラに大きく抜かれるのが、鳳瑛一さんだ。


彼は跪くと、愛しい人の手を取るように腕を中へ伸ばし、口づけをするように見える。
が、その彼の所作が、わたしには観客からの愛を受け取り、自分の心の中にある宝箱にそっとしまっているように見えた。


プリンス達はMCやパフォーマンスを通して何度も繰り返し伝えてくれるように、わたしたちファンを愛していること、そして自分たちがファンに愛されていることを自覚しているし、そのことに自信を持っている。
そもそも、アイドルのファンなんてのは、応援するアイドルを世界で一番幸せなアイドルにするために、ただただ心の底から彼らを応援し続けることくらいしか、愛を惜しみなく捧げるくらいしかできない。


そのことにアイドル本人が、己の行動を持って、ファンの愛を永遠にしてくれること。これ以上にファンが嬉しいことも、救われることもない。


この時の鳳瑛一さんを、目の当たりにしたとき心の底から驚いたし、驚きのあまり劇場で「嘘でしょ…」みたいな声を漏らしたことも覚えてる。(連れてきてくれた友人(寿嶺二担)のほらねみたいな顔も覚えている。お世話になってます…)

 

アンコールが終わり、コンサートの幕が降りても、鳳瑛一さんがわたしたちファンと過ごした時間を心の宝石箱に閉じ込めて一瞬の煌めきを永遠にしてくれたように、わたしも鳳瑛一さんたちと過ごした時間を大切に仕舞い込んで、日常の中で生きていく勇気をもらっている。暗い夜道を照らす懐中電灯のように。航海を照らす星々のように。
実際ここ2-3日風邪に罹り熱に浮かされながら日々仕事をしていたんだけどHE★VENSブログ開設を見た途端体が軽くなりました。HE★VENSさん。ありがとうございます。


これからも劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダムで見た、彼らの歌を、あの景色を、心の片隅にそっと置いておけば、きっとキラキラ生きていける。プリンスたち18人は、そして鳳瑛一さんは、永遠を見失ったわたしに一瞬を永遠に愛することを教えてくれた。


劇場版うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム自体が、わたしの心の王国の大切な大切なお城になった。
ありがとう。永遠と祈りの王国。

 


願わくば彼らのこれから先の未来が、笑顔と、愛と幸いで満たされますように。


HE★VENSブログ開設によせて
2019.12.05